Column/Opinion

エンジニアが分からないことを質問するタイミングについて、私の意見

エンジニアが分からないことを質問するタイミングについて、私の意見

エンジニアになって悩むことの一つに、いつ質問すべきかがあります。

早く質問し過ぎても、「自分で考えない人」のレッテルを貼られるし、自分で抱え込み過ぎても時間が溶けてしまう。

 

私自身も、新人エンジニアの頃はいつ質問すればいいのか分からず右往左往しました。

 

しかし、知識や経験を積み重ねる中で、徐々に自分の中で質問のタイミングについての考えが固まってきました。

 

そこで今回は、そんな私のエンジニアが分からないことを質問するタイミングについての意見をお伝えします。

あくまでエンジニアの端くれの一意見に過ぎませんが、少しでも参考にして頂けると幸いです。

エンジニアが分からないことを質問するタイミングについて、私の意見

最初に結論からお伝えすると、私は基本的には以下のルールで仕事をしています。

  1. 最初に「悩んでいる」のか「考えている」のか判断する
  2. 悩んでいる場合は早めに質問してゴールを明確にする
  3. 考えている場合は15分は自分で試行錯誤する
  4. 15分考えても打開策が見えない場合は周りの人に質問する(質問の仕方には注意)

 

それぞれ説明していきます。

1. 最初に「悩んでいる」のか「考えている」のか判断する

まず最初に、「悩んでいる」のか、「考えている」のかを判断します。

ここでの「悩んでいる」「考えている」の定義は以下の通りです。

  • 悩んでいる・・・ゴールが明確でなく、何から手をつけていいか分からない状態
  • 考えている・・・ゴールは明確だけど、ゴールまでの道中に障害物があって調査が必要な場合

 

「悩んでいる」のは、そもそもゴールが明確でなく、どこに進めばいいか分からない状態です。

具体的には、そもそも作ろうとしているものの仕様が明確でない場合などです。

 

「考えている」のは、ゴールは分かるけど、そのゴールにたどり着くまでに障害物がある場合です。

具体的には、作ろうとしていものは明確だけど、それを作る過程で知らない技術を使う必要がある場合などです。

 

まずは、目の前のタスクがどちらの状態かを判断するようにしましょう。

 

2. 悩んでいる場合は早めに質問してゴールを明確にする

目の前のタスクに対して「悩んでいる」場合は、早めに不明点を共有して「ゴール」を明確にするようにしましょう。

 

なぜなら、そもそもゴールがどこにあるか分からない場合、いくら試行錯誤しても一向にゴールには辿り着けないからです。

 

この状態で試行錯誤をするのは、同じ場所をグルグルと回り続けるようなものです。

体力を消費するだけで、全く前進できません。

 

そのため、まず最初に「ゴール」を明確にするところから始めましょう。

試行錯誤や調査をするのはその後からでOKです。

 

3. 考えている場合は15分は自分で試行錯誤する

「考えている」状態の場合、まずは自分で試行錯誤するようにしましょう。

 

自分で試行錯誤しなければ、いつまでたっても一人で問題を解決する力はつかないし、周りの人からも「一人では何もできない人」と見られ続けるからです。

 

ただし、試行錯誤する時間は事前に決めておくようにしましょう。(私は15分で区切ることが多いです)

 

なぜなら、時間を区切らないと、無限に時間が溶けてしまうからです。

無意味に時間が溶けてしまっては、会社的にはもちろんのこと、あなたにとっても貴重な人生の時間の損失になってしまいます。

 

また、時間をかけてしまうと、その分「焦り」が生まれ、視野が狭くなってしまいます。

余裕があって視野が広い状態焦っていて視野が狭い状態どちらの状態が答えを導きやすいかは明確です。

そのため、「焦る前」に質問する方が良いと私は考えます。

 

4. 15分考えても打開策が見えない場合は周りの人に質問する(質問の仕方には注意)

考えても分からない場合は、潔く周りの人を頼りましょう。

 

15分考えて全く打開策が見えない問題は、ほとんどの場合2時間考えても解決できないからです。

ちなみに、ここの「15分」という数字は、Googleの15分ルールを参考にしています。

 

ただし、ここでの質問の仕方には注意が必要です。

下手に自分本位な質問をしたら、相手の時間を無限に奪ってしまうし、悪い印象も与えてしまうからです。

 

しっかりと「現状困っていること」「試したこと」「分からないこと」を伝えて相手が答えやすい状況を作りましょう。

ここが分からないので教えてください!みたいな漠然とした質問はしない方がいいです。

 

この辺りの質問の仕方のフォーマットについては、以下の記事を参考にして下さい。

 

大切なのは、「相手の視点に立つ」ことです。

自分が相手の立場だったらどんな質問なら回答しやすいかを考えてから質問するようにしましょう。

 

質問することは悪ではない話

この記事の読者の中には、分からないことを質問するのは恥ずかしいことと思っている方もいるかもしれません。

 

しかし、私はそんなことは全くないと思っています。

 

理由は以下の2つです。

  • 人は素直に質問できる人に好印象を持つ
  • 周りを巻き込んで問題を解決するのも一つの能力

 

人は素直に質問できる人に好印象を持つ

素直に質問できる人に対して、ほとんどの人は好印象を持ちます。

 

なぜなら、知ったかをせずに素直に「質問をする」というのは、その人の無知(弱み)をさらけ出す行為であり、人は弱みを提示する人に対して愛着や親近感を抱くからです。

 

例えば、ヤ〇ザみたいな見た目の人が泣いていたら、途端に親近感が湧きますよね?

人は「弱み」を見せる人に対しては優しい生き物なのです。

 

また、「質問される」ということは、基本的には自分が精神的に上位に立てることを意味します。

その状況は、質問を受ける人の自尊心を高めることに寄与します。

 

そのため、質問を受けて悪い気がする人は基本的にはいないのです。

 

これらの意味から、「質問をする」ことに変に負い目を感じる必要はないと私は考えます。

 

周りを巻き込んで問題を解決するのも一つの能力

多くの人は、長年の学校教育(ペーパーテストで評価される)によって、「カンニングは悪」「他人に答えを教えてもらのは悪いこと」「問題は一人で解決すべき」という刷り込みを受けています。

 

そのため、仕事の場合でもなんとか一人で問題を抱え込んで解決しようとしてしまうのです。

 

しかし、社会にはルールなんてものはありません。

どんな手段を使っても、問題を「早く」「正確に」処理した人が評価されるのです。

6時間一人で考えて問題を解決するよりも、周りを巻き込んで15分で解決した方が確実に評価される世界です。

 

まずは、「周りを頼ることは悪」という洗脳を解きましょう。

周りを巻き込んで問題を解決するのも一つの能力と考えれば、質問することに対して負い目を感じることは無くなるのではないでしょうか。

 

エンジニアが分からないことを質問するタイミングについて、私の意見 まとめ

最後にまとめです。

エンジニアが質問するタイミングのルール
  1. 最初に「悩んでいる」のか「考えている」のか判断する
  2. 悩んでいる場合は早めに質問してゴールを明確にする
  3. 考えている場合は15分は自分で試行錯誤する
  4. 15分考えても打開策が見えない場合は周りの人に質問する(質問の仕方には注意)

 

あくまで一エンジニアの意見ではありますが、参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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